英文の語順

こんにちは、Inoue(e)です。

前回お話したように、今日は英文の語順についてお話しようと思います。

ではさっそく例文を書きます。

「その少年は日曜日に公園でテニスをします。」

これはおそらく大部分の人が答えられると思います。

「The boy plays tennis in the park on Sunday.」ですね。

では「その少年は日曜日に公園で友達とテニスをします。」ではどうでしょうか?

正解は「The boy plays tennis with his friend in the park on Sunday.」となります。

どうでしたか?

この語順は、「主語+動詞+〜を+前置詞+場所+時」という、中学校で習う英文の実に半数以上に使われるルールに基づいています。

①「主語」とは日本文の「〜は、が」に当たる部分(その少年は)、
②動詞は「〜する」を表す部分(します)、
③「〜を」はそのままですね(テニスを)、
④前置詞とは前回までに3回に分けて説明したtoやwithなどから始まるかたまり(友達と)、
⑤場所は「〜で」などと場所を表す部分(公園で)、
⑥時は「〜に」などと時を表す部分(日曜日に)、

これを①〜⑥の順に並べていくだけです。上記の英文の語順の意味がわかりましたか?

ここまでの説明でのよく勘違いされる注意点としては「to〜」から始まるかたまりを「場所」と考える誤りです。前回までにお話しているように、toとは方向(目的地)を表す前置詞です。上記の説明の中では④に含まれます。
ではこれはできますか?

「この学校の生徒たちは、毎週月曜日に学校でアメリカの子供たちに手紙を書きます。」

難しそうですか?そんなことはありません。①〜⑥のかたまりに分けてみてください。

①「この学校の生徒たちは」
②「書きます」
③「手紙を」
④「アメリカの子供たちに」
⑤「学校で」
⑥「毎週月曜日に」

難しいのは①と④です。「生徒たちは」だけや「子供たちに」だけなら簡単にできそうですが、「この学校の」「アメリカの」がそれぞれついているからややこしく見えます。でもどちらも「場所」の説明をしていることは分かりますか?どこの生徒たち?「この学校の生徒たち」、どこの子供たち?「アメリカの子供たち」と、「生徒たち」や「子供たち」のいる場所を説明しています。そうです、場所を表す前置詞を使います。前回までの復習ができている人はatやinを思い出すはずです。狭い場所(建物)を表すat、広い場所(地名)を表すinです。

そしてこれはとても重要な知識ですが、

前置詞は後ろから説明するのです。

つまり「この学校の生徒たち」は「students」「at this school」となり、「アメリカの子供たち」は「children」「in America」となります。「この学校の」や「アメリカの」は後ろに置くんですね。それでは正解を書きましょう。

「Students at this school」「write」「letters」「to children in America」「at school」「every Monday.」となります。
①〜⑥を理解するために分けて書いてみました。

細かい説明としては、「子供たち」が書く手紙なので「複数」と考えlettersに、「アメリカの子供たちに」は方向を表す(誰に向かって手紙を書くのか)と考えtoでかたまりを作ります。

どうでしょうか?一読では難しいかもしれませんが、何度も読み返してみてください。そして自分の使っている教科書やテキストの英文を①〜⑥に分けてみてください。明石家さんまさんの有名なギャグのように(そんなうまくこの順番になるわけない…)「ホンマや!」となるはずです。

もちろん初めに書いたようにすべての英文がこの語順になるわけではありません。2年生あるいは3年生以降なら理解できるでしょうが、この他にもbe動詞の文、第2文型、第4文型、第5文型があります。それでもほぼ半数以上がこの語順になっていることは自分で確かめると分かってもらえると思います。
理解ができたら次は自分で確認することです。先生の話を聞いたときはわかったつもりでも自分では解けない経験は多くの生徒がしてきたと思います。自分の頭を使っていないからです。「わかった」と思ったら自分で「考えて」ください。それができてやっとテストで使える知識となります。

あと1ヶ月で中間テストですね。早いものです。そろそろ準備をし始めないと2学期は1学期より難しく範囲も広がります。頑張ってください。

P.S.勉強の進んでいる生徒ならお気づきだと思いますが、be動詞の文も一部は第2文型の文です。上記ではそうではないような書き方をしましたが、この私は「すべての」生徒が理解することを目的に授業をしています。必要のない知識はできるだけ排除するようにしています。「目的語」と書かずに「〜を」と書いたことも同じ理由です。私は難しい言葉を覚えることよりも全員が正解するように教えることの方が重要だと考えています。そのため難しい言葉はできるだけ使わず、必要のない知識は省きながら説明しています。