中学英語の動画「LESSON 3 疑問詞 Part 3」【疑問詞が主語になる場合】

この記事は、塾講師inoue(e)がYouTubeに公開している「LESSON 3 疑問詞 Part 3」【疑問詞が主語になる場合】の内容をブログ用に書き直したものです。
今回は、疑問詞が主語になる場合の疑問文の作り方について解説しています。
1. 疑問詞が単独で主語になる場合 [0:16]
疑問詞が文の主語になる場合、その後に続く文は通常の肯定文と同じ語順(主語+動詞)になります。疑問文の形(do/does/didなど)は使いません。
- 基本的な考え方: 疑問詞(主語)の後に動詞を続けます。
- 例1: 「誰があなたの部屋に入って来たのですか?」
- 「誰が (Who)」が主語なので、Who の後に動詞 came into を続けます。
- 完成形: Who came into your room?
- ポイント: 動詞は原形に戻さず、過去形のまま使います。Who did come…? のように did を使って疑問文の形を作らないよう注意が必要です。また、Who was come…?のようなbe動詞を使う文も、一般動詞"come"の文であることを初めに判断して作らないようにしましょう。
- 例2: 「何が彼を喜ばせるのですか?」
- 「何が (What)」が主語なので、What の後に動詞を続けます。
- 完成形: What makes him glad?
- ポイント: What は3人称単数として扱うため、動詞には3単現の s が付きます (makes)。疑問詞が主語になっている場合、現在形なら、動詞は3単現の文として扱いますが、過去形の場合は主語を気にする必要はありません。
- 動詞の判断: 「喜ばせる」の「(さ)せる」の部分を動詞と考え、一般動詞"make" を使います(「AをBにさせる」を「make A B」で表します)。これも、be動詞を使わないようにしましょう。動詞がbe動詞なのか一般動詞なのかを最初に判断することが重要です。
- 同意表現: 「何が彼を喜ばせるのですか?」は、「なぜ彼は喜んでいるのですか?」と同じ意味で、Why を使って表現できます [16:04]。
- Why is he glad?
- "What makes…?" は、原因を知りたいというニュアンスが強い表現です。そのニュアンスに近づけるには 「get+形容詞:~(な状態)になる」を使って、Why does he get glad?(なぜ彼は喜んだ状態になったのですか)とすると、より近い表現になります。be動詞を使う文も、"get" を使う文も、どちらも同意表現として押さえておきましょう。
2. 疑問詞がかたまりで主語になる場合 [7:25]
疑問詞がかたまりになって主語になる場合も、基本的な語順は単独の場合と同じで、疑問詞のかたまりの後に動詞を続けます。
- 例1: 「どの部員がこのクラブで一番速く走りますか?」
- 「どの部員が (Which member)」が主語なので、Which member の後に動詞 runs を続けます。
- 完成形: Which member runs the fastest in this club?
- ポイント: Which member も3人称単数として扱うため、動詞には3単現の s が付きます (runs)。
- 主語の判断: 「このクラブでは」ではなく、「どの部員が」が主語であると判断します。速く走るのは誰か?→「部員が速く走る」と、動詞から主語を判断できるようになれば、この間違いはなくなります。(「主語と動詞・be動詞と一般動詞」の記事を参照してください)
- 例2: 「この5つの中では誰の腕時計が最も高価ですか?」
- 「誰の腕時計が (Whose watch)」が主語なので、Whose watch の後に動詞を続けます。
- 完成形: Whose watch is the most expensive of these five?
- ポイント: 「高価な (expensive)」は形容詞なので、be動詞(be動詞+形容詞)を使います。
- Whose watch も3人称単数として扱うため、be動詞は is になります。
- 例3: 「あなたの誕生日パーティーに何人の人が招待されていますか?」
- 「何人の人が (How many people)」が主語なので、How many people の後に動詞を続けます。
- 完成形: How many people are invited to your birthday party?
- ポイント: 「招待されている」は受動態 (be動詞 + 過去分詞) です。
- 単数・複数の判断: 疑問詞がかたまりで使われる場合、そのかたまりに含まれる名詞の単数 / 複数に合わせて動詞の形を決めます。people は複数形なので、be動詞は are になります。
3. まとめ [19:28]
- 疑問詞の種類を覚える: what, who, which, whose, how many など。
- 主語の判断が最重要: 疑問詞が主語になっているのか、それ以外のものが主語になっているのかを最初に判断します。
- 疑問詞以外が主語の場合: 疑問詞(または疑問詞のかたまり)の後に疑問文の形を続けます。
- 疑問詞が主語の場合: 疑問詞(または疑問詞のかたまり)の後に動詞を続けます(通常の肯定文の語順)。
- 動詞の判断: be動詞を使うのか、一般動詞を使うのか、助動詞を使うのかなど、文の種類を正確に判断します。
- 単数・複数の判断:
- Who や What のように疑問詞が単独で主語になる場合は、3人称単数として扱います。
- Which member や How many people のように疑問詞が名詞を伴ってかたまりで主語になる場合は、その名詞の単数 / 複数に合わせて動詞の形を決めます。
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「LESSON 3 疑問詞 Part 3」