中学英語の動画 「LESSON 2(後半)疑問文・否定文」ブログver. 【中学2,3年生編】

この記事は、塾講師inoue(e)がYouTubeに公開している「LESSON 2(後半)疑問文・否定文」の内容をブログ用に書き直したものです。
今回は、中学1年生の終わりから中学3年生の終わりまでに習う、より複雑な疑問文と否定文の作り方について、助動詞、進行形、受動態、現在完了を中心に徹底的に解説しています。

1. 助動詞の疑問文・否定文

「can(〜できる)」や「will(〜でしょう)」のように、動詞に意味を付け加えるのが助動詞です。助動詞の種類に関わらず、疑問文・否定文の作り方は共通しています。[1:26]

  • 疑問文 : 文の初めに助動詞を置きます。
  • 否定文 : 助動詞の直後に「not」を置きます。
    • 例1 : 助動詞 can「She can sing well.」(彼女は上手に歌うことができます。)
      • 疑問文: Can she sing well?(彼女は上手に歌うことができますか。)
        助動詞の後は「主語+動詞の原形」が続きます。
      • 否定文: She cannot (can't) sing well.(彼女は上手に歌うことができません。)
        ・"cannot" は短縮形 "can't" にできますが、短縮しない場合は "can not"と分けて書かずに "cannot" とくっつけて書きます。
    • 例2 : 未来を表す助動詞 will「It will be sunny tomorrow.」(明日は晴れるでしょう。)
      • 疑問文: Will it be sunny tomorrow?(明日は晴れるでしょうか?)
        ・ 天気に関する文では、主語に "it" を使います。「明日は」を主語にしても間違いではありません。→Will tomorrow be sunny?
        ・"sunny"は形容詞なので、動詞にはbe動詞を使います。
        ・「例1」と同様に、助動詞の後は「主語+動詞の原形」が続きます。「例1」と同じように文を作れるかがポイントであり、基礎が完成しているかを確認できる点でもあります。
      • 否定文: It will not (won't) be sunny tomorrow.(明日は晴れないでしょう。)
        ・"will not" の短縮形は "won't" です。

2. 進行形(現在進行形・過去進行形)の疑問文・否定文

「〜している / していた」という進行中の動作を表すのが進行形です。[10:22]

  • 進行形の作り方: 「be動詞+動詞のing形」で作ります。
  • 疑問文・否定文の作り方: 進行形には常にbe動詞が含まれるため、be動詞の疑問文・否定文の作り方と同じです。
    • 例 : 「Your teacher is writing a letter there.」(あなたの先生はそこで手紙を書いています。)
      • 疑問文: 文の初めにbe動詞を置きます。
        Is your teacher writing a letter there?(あなたの先生はそこで手紙を書いていますか。)
        ・ing形は原形に戻しません。(ing形がなくなると「進行形」でなくなってしまいます)
      • 否定文: be動詞の直後に"not"を置きます。
        Your teacher is not (isn't) writing a letter there.(あなたの先生はそこで手紙を書いていません。)
  • 過去進行形の場合も、be動詞を過去形(was/were)にするだけで、作り方は同じです。

3. 受動態(受け身)の疑問文・否定文

「〜される」という受け身を表すのが受動態です。[14:35]

  • 受動態の作り方: 「be動詞+過去分詞」で作ります。
  • 疑問文・否定文の作り方: 受動態にも常にbe動詞が含まれるため、be動詞の疑問文・否定文の作り方と同じです。
    • 例: 「This desk is made of wood.」(この机は木でできています。)
      • ポイント: 「木でできています」を「木で作られています」と考れば、受動態の文であることがわかります。
      • 疑問文: 文の初めにbe動詞を置きます。
        Is this desk made of wood?(この机は木でできていますか。)
        ・過去分詞は原形に戻しません。(過去分詞がなくなると「受動態」でなくなってしまいます)
      • 否定文: be動詞の直後に"not"を置きます。
        This desk is not (isn't) made of wood.(この机は木でできていません。)
      • "be made of" と "be made from" の違い:
        • be made of: 完成品を見れば何でできているか分かる場合(「材料」と表現されます) 
          例: 木製のイスを見れば、木でできていることがわかる
            →"of"を使うのは、加工せずに素材のままを使って物を作る場合なので、見てわかる場合が多いです。
        • be made from: 完成品を見ても何でできているか分からない場合(「原料」と表現されます)
          例: ワインを見ただけでは、ブドウでできていることがわからない
            →"from"を使うのは、加工して素材の形を変えて(工場でいったんグチャグチャにして)物を作る場合なので、見ただけではわからない場合が多い。

4. 現在完了の疑問文・否定文

動作や状態が「終わってしまった」「続いている」「経験がある」などを表すのが現在完了です。[20:15]

  • 現在完了の作り方: 「have/has+過去分詞」で作ります。
    • 例: 「My father has (already) gone home.」(父は(すでに)帰宅してしまいました。)
      • 疑問文の作り方: 文の初めに"Have" または "Has" を置きます。
        Has my father gone home yet(私の父はもう家に帰ってしまいましたか?)
        ・「もう」は"yet"を使い、文末に置きます。
      • 否定文の作り方: "have" または "has" の直後に「not」を置きます。
        My father has not gone home yet.(私の父はまだ家に帰っていません。)
        ・"has not" は "hasn't" に、"have not" は "haven't" に短縮できます。
        ・「まだ」も"yet"を使い、文末に置きます。

5. 疑問文・否定文のまとめ [23:00]

  • be動詞の文: 疑問文は、文の初めにbe動詞を置きます。
          否定文は、be動詞の後に"not"を置きます。
    ※進行形・受動態もbe動詞の文と考えるため、疑問文・否定文は、be動詞の文の作り方と同じです。
  • 一般動詞の文: 現在形・ふつう(主語が「私」「あなた」「複数」の場合)
           疑問文は、文の初めに"Do"を置きます。
           否定文は、一般動詞の前に"do not (don't)"を置きます。
          : 現在形・3単現(主語が「私」あなた」以外の単数の場合)
           疑問文は、文の初めに"Does"を置きます。
           否定文は、一般動詞の前に"does not (doesn't)"を置きます。
          : 過去形
           疑問文は、文の初めに"Did"を置きます。
           否定文は、一般動詞の前に"did not (didn't)"を置きます。
  • 助動詞の文: 疑問文は、文の初めに助動詞を置きます。
          否定文は、助動詞の後に "not" を置きます。
  • 現在完了の文: 疑問文は、文の初めに"Have/Has" を置きます。
           否定文は、"have/has" の後に "not" を置きます。

6. 間違いやすい問題の確認

疑問文・否定文の問題で、特に間違えやすい3つの問題を確認しましょう。[25:13]

  • 問題1: "He has good friends." (否定文に)
    • 間違いやすい点: 現在完了と勘違いして "hasn't" を使ってしまう。現在完了には過去分詞が必要なので、この文は現在完了の文ではない(この文には過去分詞がありません)と判断します。
    • 正解: これは**一般動詞の現在形・3単現の文なので、"He doesn't have good friends."
  • 問題2: "She cut the apple with a knife." (疑問文に)
    • 間違いやすい点: 現在形と勘違いして "Does" を使ってしまう。
    • 正解: "cut" は過去形も同じ形なので、主語が "She" でSがついていないことから過去形と判断し、"Did she cut the apple with a knife?"
  • 問題3: 「マイクのお母さんは忙しそうでしたか。」(英語に)
    • 間違いやすい点: 「忙しい:busy」が形容詞なので、be動詞を使うと考える。「忙しかったですか」となっていれば、be動詞を使います。
    • この文は「忙しそうでしたか」と目で見た様子をたずねています。このように、目で見た様子をたずねる場合は、be動詞ではなく、一般動詞lookを使います。他にも、耳で聞いた様子をたずねる場合は一般動詞soundを使うなど、形容詞の前に一般動詞を置く場合もあります。(1年生終わりごろ)
    • 正解: 「~そうに見える」は「look+形容詞」の形になり、一般動詞・過去形の文である ため、"Did Mike's mother look busy?"

  

 

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